バリ式結婚式(ケランビタン宮殿での結婚式)

かねてからバリ式の結婚式については気になっていた。イベント好きのわたしとしては、とっても興味がある。
衣装、儀式の手順、音楽、などなど。本当は体験したいけど、なにしろ相手が・・・
そんなわたしに朗報。私の会社の同僚のそのまた友達が、バリで結婚式を挙げるという情報をキャッチ。 密着取材をお許しいただいた。
挙式前日、ングラ・ライ空港へお出迎え。結婚式を手配した会社のスタッフと同行させてもらう。
カップルをまず、フランジィパニの花のレイで歓迎。そして赤いリボンと花で飾られたベンツ(初めて見た!)でホテルまでカップルを送り届ける。
ウーンぜいたく気分。2人ともびっくりしていました。

さて、翌日いよいよ結婚式です。
会場は、バリ北西部にあるタバナン県(タナ・ロット寺院がある地域)のケランビタン宮殿。かつてタバナン王国の分家だったところで、バリ式結婚式を挙げるところとしては、結構知られている。滞在しているホテルからまたまたベンツで約一時間。窓の外は静かな田園風景が続く。


ケランビンタン宮殿
到着すると、まず、バリ式建築が目に入る。バリではよく見かけるけれど、中に入るのは初めて。すでに宮殿の人たちは準備を始めていた。

新婦さんメイク中
カップルの2人はまず、衣裳部屋兼メイク室に通される。女性から先にメイク、着付けが始まる。
バリでは位の高い人だけがつけるという冠のような、ティアラのようなかぶりものをつける。メタルを薄く打ち延ばしたもので金色に輝いている。以外と軽いそうだ。おでこの前髪にみえるのは、実はメイクで、墨で描く。バリのダンサーのメイクアップだ。(ずっと地毛だと思っていた。)
衣裳は、腰から上は日本の着物の帯のようなものをぐるぐる巻きする。けっこう苦しそうだ。
男性も化粧をする。口紅を塗り、眉もりりしく。耳にはハイビスカスの花を飾ってできあがり。
足元は素足にサンダル(新郎)と素足に布靴(新婦)。ちょっと色白のバリニーズカップルという感じ。後で新郎に聞いたところによると、このぐるぐる巻きが一番つらかったらしい。この衣裳は頭のてっぺんから足の先まで全部貸してくれる。メイク・着付けで約一時間。

ウェルカムダンス
衣裳に身を包んだ新郎新婦が庭に出て行くと、歓迎のダンスが始まった。約14-15人のダンサーがウエルカムダンスを踊る。

トペン
次にトペン(仮面)ダンスだ。お祝いのダンスというところだろうか。この間約15分。
その後、宮殿内の寺院に行く。この時、ウエルカムダンスのダンサーや子供たちが付き従う形になるので、ちょっとした行列になる。もちろんわたしも加わった。宮殿内に、観光客らしい人もいてめずらしそうに眺めている。
寺院にはすでにたくさんのお供え物があって、その前に座り線香、花を捧げ、何度もお祈りする。2人の貫禄あるおばさんがすべてを仕切っている。花を手に持ち、手を合わせお祈りをし、花を指ではじいて地面に落とす。

かごけり
この儀式が済むと、寺院を出て別の場所に移る。バリで結婚式のメインイベント、「かごけり」(?)をするためだ。
またまた行列を従えて移動。お互いに良き伴侶になるため、新カップルにとっての悪い敵をかごに見立てて、交互にかごを蹴るのだ。この地方ではかごを蹴るが、サヌールではココナツの殻を蹴るらしい。新郎が蹴る。まわりの人たちが拍手をする。
次に新婦が蹴る。また拍手。それを3回繰り返す。

聖水がけ
そしてお互いの体に聖水をつけ合う。これで「かごけり」は終了。

お祈り中

いっぱいのお供え
次に、いつもは劇場に使うという広い披露宴会場に移り、またお供え物の前でお祈りをする。グンデール演奏(2人組のガムラン演奏)が始まった。これ以降、演奏はずっとBGMのように続きます。

初めての共同作業

指輪交換

誓いのキス
ここでまず「結婚生活の第一歩」であるごはんの食べさせあいがある。例の「初めての共同作業」のケーキ入刀みたいなものですね。
ひとつのお皿にごはん、鶏肉、野菜、豆、サテ、水、バナナが用意されていてお互いにそれぞれを食べさせる。もうみているこちらが照れちゃうなあ。まわりの人たちは拍手とやさしい笑顔で祝福してくれる。
その後、指輪の交換、誓いのキスと続く。この二つは、外国からのを取り入れたのに違いない。このキスの時、まわりがざわめくのがわたしにはうけた。アジア的感性は日本人もバリ人も同じか。
これをもって結婚式は終了。こうして滞りなく式は行われました。
日本でいう披露宴はこの後になりますが、その前に記念撮影。
披露宴の食事はナシチャンプルーとデザート、紅茶。

ジョゲッド・ブンブン
食事の後、いわゆる宴会に入ります。ジョゲット・ブンブンです。噂には聞いていたけど、見たかったんです。(私利私欲に走ってすみません。)というのは、とてもノリノリで、バリ人の間では圧倒的人気でセレモニーの後のお楽しみだ、と聞いてたので。
今日のは女性2人が踊りながら、新郎・新婦をその踊りに誘うというものでした。
村で行われるジョゲットのさわりだけをしたという感じでしょうか。
でも何となくこんな風にして村の男たちを誘い、照れながらも誘いに応じていっしょに踊って盛り上がるのだろうなあと想像できました。
新婚さんも嬉しそうに見様見真似で踊りました。今回は2人だけの結婚式でしたが、招待客がいたら賑やかな披露宴になったでしょう。
天気もよく、バリムードいっぱいの(当たり前か)素適な結婚式だったと思います。
 ■レポート:アキ

バリで結婚式を挙げたいあなたのための情報
写真撮影・ビデオ撮影もしてくれます。式の後、すぐにフィルムとビデオテープを渡してくれます。結婚式は10時からと午後2時からとあります。今回は雨季だったため、午後から雨が降りやすいということで大事をとって10時からのにしたそうです。今回結婚式を挙げた2人はその後日本で披露宴をしたそうですが、その時ビデオを皆さんにみてもらい大好評だったということです。