| * 選ばれるべくして選ばれた !? いやぁー、既に起きてしまったんですよね!! 今となってはホント、どうにもなりません・・・・・・。でも今回は、日本政府が海外渡航の危険度をあげることをしなかった(10月7日現在)ので、バリ島観光の日本マーケットにおけるマイナス影響は、3年前のそれと比べればかなり軽いようです。 その一方で、一部の欧米先進国は既にトラベル・ワーニングを出したようですが、西欧人たちも結構賑わっています、バリのあちこちで。知り合いの旅行関係者いわく、確かにキャンセルも出ているが、その数も当初心配したほどではなかったとのことでした。 今回の事件、いろいろなコメントが日系企業者間、メディアの中で踊りだしています。「どうして僅か3年という短い間隔で再度発生してしまったのか?」、「インドネシアの警察は一体何をしているのか?」、「事件直後は必至に治安維持に神経を使うが、時間が経てばいい加減なものになってしまうのは世界共通で止むを得ない!」、「テロ組織の追跡は非常に困難だ!」、「バリ島は余りにも不運だ!」、「テロ事件ではなく、経済絡みの政治事件ではないのか?」、「これは確かにインドネシア警察のミスだ!」、「テロは防ぎようがない!」、「3年前のテロ・グループから距離を置いて別行動をしている新グループの仕業だ!」などなど、それはもうどこかのスーパーの棚卸し大バーゲン状態で、みんな言いたい放題です。 そこで私も根拠のない勝手なコメントさせていただきます。今回の事件、世界へのインパクトを考慮してバリ島が再度選出されたということが仮に事実だとしたら、これはこれは確かに不幸なことですが、こういったことが起きてしまうことの根本的な構造はこの国の現状の中に隠されています。 テロ組織はイムラム過激派であり、インドネシアやマレーシアにそのベースを構えています。さらに、インドネシアもマレーシアもイスラム国家であり、直接的間接的に彼らの活動を支援してしまうような土壌があるのかとも思われます。さらに、国内不法木材の不正輸出や石油関連の国外への横流しなど、インドネシア人のお金持ちや政府高官や政治家などは平気で汚職に手を染めています。こういった実情を鑑みれば、お金次第ですべてが動くわけですから、国外からの爆弾制作材料の密輸や一般人が購入できないはずの化学薬品の簡単購入など、彼の活動をしやすくしている風土が確かにあるのです。 厳しく取り締まるとはいえ、抜け道がやたらと多いインドネシア。テロ組織にとってこれほど活動しやすい国はないのではないでしょうか? こういった点から目茶冷たく判断すると、選ばれるべくして選ばれたと言えないこともないのかもしれません。ましてや、島国インドネシアには数え切れないくらいの港があり、いろいろな外の人たちが無数の港からインドネシア内へ簡単にコンタクトを取れるのです(空港はかなり頑張っていると思われます)。 今後政府が本当に国内の治安を良くしようと考えるのであれば、並大抵の努力では済まされません。中央と地方の賃金格差の溝がまったく埋まらない中、中央政府の指示通りに地方政府の公務員などが仕事をこなしていくことなんてありえません。地方の人間は地方の人間として、自分たちの生活だけを考えており、インドネシア国としての理想なんて追っていられるはずもありませんから。 言葉で表現するのでは簡単ですが、本当の意味での犠牲心を持った改革のヒーローがこの国には必要なのかもしれません。現大統領でもかなりの重荷です。でも、新しい世代が政治の世界や産業界で生まれてきていることもない現在、本当に生まれ変わるにはまだまだ時間を要します(でも、人間を見つめ、人間を学ぶには、この島が一番だと個人的には今でも思っています)。 |