SEMUT & RAYAP(蟻と白蟻)

* カルシウム入りコピとドアの木枠
前回の鼠に続いて今回は蟻さんについて。いやぁー、蟻のパワーは鼠のそれよりも強い。蟻はすごぉーいのです、ホントに。鼠よりも私たちの生活により密着しています。


まずはバリ・コピ編。ローカルなシチュエーションで、高さ約15センチぐらいの透明なグラスでバリ・コピを飲むことになると、必ずといって良いほど黒い点々がコピの上に浮かんでいる。最初は、荒っぽくひかれたコーヒー豆のカスが浮かんでいるのかと思ったが、これは実は蟻さんたちだった。
最初のころはスプーンで取り除いてから飲んでいたのだが、この理由が気になって気になってしょうがなかった私は、まだ結婚前、家内の実家のダプール(DAPUR=台所)に侵入していろいろと物色させてもらった。


そして、台所侵入わずか10 分というシャーロックホームズもびっくりの速さで原因を突き止めた。何と、砂糖をしまっている入れ物の蓋がまともなものではなく、砂糖の中に既に蟻さんたちがかなり埋もれていたのだった。要するに、蟻さん混じりの砂糖をそのままスプーンでグラスに入れているのだった。このことから学べることは、“細かいことを気にしちゃいけないっ”てことだ・・・・・・。


次は料理編。毎朝1回、1日分のおかずをまとめて作るこの島の人たち。作った後は当然テーブルの上に置かれているわけだが、サランラップでもしない限り、かなりの種類の食べ物が蟻さんたちの訪問を受ける。それはもう、まるでお通夜のときの行列のよう。特に魚料理に甘酢がけのようなソースを使った際には最悪だ。安っぽい真っ白なお皿を使っていても、オレンジ色したソースの周りには見る見るうちにブラックなデザインが刻まれていく。これはまさにひとつのアートです・・・・・・。


今度はランブータン編。ランブータンに限ったことではないのだが、新鮮な果物には、これでもかっと言うほど、蟻さんたちがたかっている。採れたばかりの甘い甘いランブータンの小枝付きなどには、何百という蟻さんたちが潜んでいる。非常ぉーに気持ち悪い。でも、蟻さんたちがいるってことは間違いなく美味しいということだ。この場合は、小枝をつかんでランブータンを地面に叩きつけて蟻さんたちに観念してももらわなければならない。叩きつける以外にも、太陽の強い日差しのもとに干していると、自然と蟻さんたちがいなくなることも発見した(この方法は果物には適用しにくいが、蟻さんたちがたかったチョコレートの場合、この方法で蟻さんたちを暑さで追いやってから美味しいチョコレートを食べることができるのだ・・・・・・)。


最後の極めつけは、不法侵入編。何と、床のタイルめの白セメントを地中からぶち破って白蟻さんたちのが這い上がってくるのだ。さらには、ドアの木枠の下部は、中身が白蟻さんたちの学生食堂状態だ。ときどき、ドアの木枠から小枝のようなものが生えてくることがある。よくよく観察すると、小学生のころ学校でやった蟻の巣をプラスチック・ケースの中に作らせる実験で見たかのように、わずか直径1.5ミリぐらいのその小枝は、まさに白蟻さんたちの通り道で、巣でもあったのだ。


ドアの木枠から出てくるこの小枝は土製なのだが(一体、我が家の基礎工事はどうなっていたのか・・・・・・)、我が家のギネスは12センチだ。これはマジでアートです・・・・・・。そして、ホントに気持ち悪いです。この枝を叩き割ると、床に無数に落ちて走り回っている白蟻さんたち・・・・・・。


そんなこんなで、高カルシウムな蟻入りバリ・コピを飲んでいる我が家では、私と家内の寝室のドアの木枠とお風呂場のドアの木枠の下部が、白蟻の食堂と化して今にも崩れそうです・・・・・・。